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通訳者 (ツウヤクシャ)

会話ができるということだけでは仕事にはならない

通訳者の主な仕事内容

通訳者の活躍する場は、ますます増えています。会議通訳の他、放送通訳、企業視察・商談通訳、通訳ガイド、エスコート・芸能通訳、警察・法廷通訳、ボランティア通訳などがあります。
使われる言語も、英語に始まり、フランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語、ロシア語などの他、韓国語、ベトナム語、タイ語、ペルシャ語、タガログ語などでもプロの通訳者が活躍しています。外資系の企業には社内通訳者がおり、海外在住の通訳者も増えています。

通訳の仕方は大きく3つに分けられます。
「adhoc(アドホック)通訳」は、少人数の人が日常的な話をする場合などに、相手の言っていることを相互に伝えるもので、特に決められた通訳の仕方はなく、臨機応変に双方の言いたいことを伝える際の通訳手段です。

「逐次(ちくじ)通訳」は話し手がしばらくしゃべり、通訳者がそれまでの分を通訳する、というやり方で話を進めていきます。話の内容を覚えていなくてはならないため、記憶の補助として、メモ(通訳ノート)を取ることが多いです。
著名な人が講演をするような場合の他、外交交渉・会議・商談・座談会などに使われ、訳す内容も専門的なものになります。

「同時通訳」は、通訳者が「ブース」と呼ばれる通訳室に入り、発言者の言うことをヘッドフォンで聞きながら通訳していき、会場で聞いている人の耳に伝える方法です。
聞きながら内容を理解し、同時に話さなくてはならないため、高度の集中力を要し、3人くらいのチームを組んで、15分~30分で交代する手法が多く取られています。使用言語数が多い会議や放送通訳の場合などに用いられることが多いです。


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通訳者になるには

通訳業は実力優先の世界です。まずはなんといっても語学の力がなくてはなりませんが、高度な内容の発言を通訳するには、相当の一般常識、その内容に関する背景の知識、そして分析力が必要です。また、その語学における表現力が高くなくてはなりません。通常の会話ができるということとはまったく異質の世界といえます。通訳者になるのに特別の資格や免許が必要なわけでなく、いわば実力があり、通訳を頼まれてそれを行い、報酬を得られれば、それで通訳者になったことになります。また、特定の学校に行って特定のコースを取れば必ず通訳者になれる、というような道はありません。ただし、日本通訳協会が実施している通訳技能検定は実力の目安になるでしょう。

高度な語学力だけでなく、一般常識、通訳する分野についての背景知識、分析力が求められます。

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