プロセス製版オペレーター (プロセスセイハンオペレーター)

色覚に異常のないことが条件

プロセス製版オペレーターの主な仕事内容

プロセス製版オペレーターとは、カラー印刷物の制作において、グラフィックデザイナーが作成したデザイン原稿に基づいて印刷用の版を作る仕事です。
昔も今も印刷の出来栄えは版の出来栄えに左右される度合いが大きく、製版工程は印刷の工程の中でも、もっとも手間と技術を要する分野です。
印刷の版には凸版・オフセット(平版)・凹版があるが、現在はオフセット印刷のプロセス製版(写真製版)が主流になっていいます。
作業は、分解、集版、校正の3工程に分かれます。
まず、指定された色調や濃度の調整、デザイン原稿と出来上がり寸法の倍率調整を行った上で、カラースキャナーを使って原稿を黄・赤・青・黒の4原色に色分解し、4色データを作成する(分解)。
次に、デジタル化された写真の情報を、コンピュータのディスプレイ上で確認や修整を行う。原稿のレイアウトに従って写真と文字を組み合わせ、印刷原版用のデータを作り上げる(集版)。
データを原色4枚のフィルムに出力して、印刷原版を作成するか、直接データをDDCP(Direct Digital Color Proofing:デジタルデータを直接紙に出力し色校正に利用する装置)で出力する。
印刷原版を元に試験刷りまたはDDCPで、誤植やレイアウトの誤り、4枚の版のずれ、色調などを念入りにチェックして修整する(校正)。
さらに、注文主のチェックを受けて修整し、次の印刷工程に送ります。

 

プロセス製版オペレーターになるには

この職業に就くには、特別の免許や資格は必要ありません。色覚に異常がなく、コンピュータに対する興味や手先の器用さが備わっているといいでしょう。
高校・大学の工芸科(印刷、画像応用科)、職業訓練校の印刷科、専門学校のデザイン科、写真科などを卒業していると入職に有利になるでしょう。
厚生労働省が実施している技能検定に「製版」があり、「製版技能士」の資格を取得すると技術が評価され、昇進や給与の面で優遇されることが多い。


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