プラント設計技術者 (プラントセッケイギジュツシャ)
プラント設計技術者の主な仕事内容
プラント設計技術者とは、石油化学プラントの設計・建設の、基本設計-詳細設計-見積-機器・器材の調達-建設・工事-試運転-装置の引渡しのステップで行われるうちの、見積のための設計、基本設計、詳細設計を行うのが仕事である。
石油を原料としてガソリン、灯油、軽油、重油などの燃料を分離精製し、それらから化学反応によってポリエチレン、ポリエステル、ポリスチレンなどの合成樹脂製品を造る設備などをプラントと呼んでいる。
理工学の基礎知識や高度な専門技術知識に実務経験から得られたノウハウを組み合わせて、経済的で、地球環境に十分配慮した、かつ安全なプラントを設計する重要な役割を担っている。
プラント設計は、基本設計技術者と詳細設計技術者によって行われる。
プラントは、原料を反応させる装置、求める物質を取り出すための多くの装置から成り立っている。
基本設計技術者は、これらの装置の組み合わせを考え、装置の中での原料の温度・圧力・流量を決め、装置の大きさや全体の構造・配置を決定する。
詳細設計技術者は、基本設計に基づき、蒸留塔や熱交換機など各種機械の設計、パイプを最も効率的に接続するための配管設計、プラントを建てるための土木工事・建築工事の設計、プラントを動かす電力設備の設計、プラントに使用される回転機械(コンプレッサー、タービン、ポンプなど)、加熱炉の設計などを分担して担当する。
プラント設計技術者になるには
プラント設計技術者になるには、一般的に大学の理工学部卒業程度の知識・能力が要求されるが、最近では修士課程以上を修了した者の比率が増加している。
専攻学科としては、応用化学、化学工学、機械工学、土木工学、建築工学、電気・電子工学、システム工学、制御工学などが多い。
入職経路としては、中途採用はあまり行われず、大学を通した新規採用がほとんどである。
設計の仕事は分野ごとに分担して進められるので、情報伝達を円滑に行えるコミュニケーション能力が必要である。
近年では海外の仕事も増加し、英語力が必要になってきている。
また、設計にはCAD(Computer Aided Design:キャド)システムが用いられるようになっているので、コンピュータの知識も必要とされる。
関連資格に技術士電気主任技術者、一級建築士などがある。
高校生の方:
プラント設計技術者を目指す大学や専門学校を探す
社会人やフリーターの方:
プラント設計技術者に必要な資格・講座を探す
資格について
※プラント設計技術者に関係のある資格を一覧でみれます。資格に必要な学校も同時に調べられます。
電気・電子・通信に関わる資格
建築・土木系の資格
関連記事
-
映像ディレクター (エイゾウディレクター)
映画の構成を考え現場の制作スタッフを取りしきる 映像ディレクターの主な仕事内容 映像関連
-
脚本家 (キャクホンカ)
映画の構成を考え出演者のセリフ(台本)を書く 脚本家の主な仕事内容 映画やTVドラマ
-
イベントプロデューサー
イベントの全体的指揮をとる イベントプロデューサーの主な仕事内容 イベントの企画立案
-
電算写植オペレーター (デンサンシャショクオペレーター)
現在ではコンピュータを利用する作業中心 電算写植オペレーターの主な仕事内容 電算写植オペ
-
アプリケーションエンジニア
情報関連企業などで業務用プログラム等を開発 アプリケーションエンジニアの主な仕事内容
-
美術スタッフ (ビジュツスタッフ)
映画で使用するセットや大道具・小道具のデザイン・制作をする 美術スタッフの主な仕事内容
-
型枠大工 (カタワクダイク)
土木、建築両面からの需要があり専門職として重要視される 型枠大工の主な仕事内容 ビ
-
貴金属宝石細工工 (キキンゾクホウセキザイクコウ)
製造工程が女性向きなため女子の就業者が急増 貴金属宝石細工工の主な仕事内容 金やプラチ
- PREV
- 国会議員政策担当秘書 (コッカイギインセイサクタントウヒショ)
- NEXT
- 薬種商 (ヤクシュショウ)