袋物製造工 (フクロモノセイゾウコウ)
袋物製造工の主な仕事内容
袋物製造工とは、天然皮革、合成皮革、布などの材料を加工して、かばん、バッグや財布、名刺入れなどの袋物(ふくろもの)を作る人のことです。
物を入れる容器の中で、財布や名刺入れ、ハンドバッグ、ファッションバッグなどを総称して袋物と呼んでいます。袋物製造工はこれらの袋物を作る仕事をしています。
裁断の工程では、デザインに合わせて作った型紙通りに、プレス機やナイフ、ハサミを用いて、皮革や布などの材料を裁断する。
キズやムラのある所を避けながら、材料に無駄が出ないように切り取る。
次に、加工の工程では、縫製の準備として、主材料が皮革の場合には、縫製しやすいように部分的にはがす革漉き(かわすき)という作業を、布や毛皮、ニットを使う場合には、不織布などで裏打ちを施す作業を行う。
縫製の工程では、各パーツ、ファスナーや止め金具、裏地などを合わせ、工業用ミシンや手作業で縫って製品の形にする。
縫製後の仕上げでは、製品を良品と不良品とに見分け、良品から表面の汚れを除いたり、磨きやつや出しを行ったりする。
袋物の中でも、特にハンドバッグやファッションバッグは流行の変化、消費者ニーズの多様化に応じて、同一製品の大量生産を行わないスタイルが一般的です。完成品の質は、袋物製造工の技能程度によって決定的に左右されます。
袋物製造工になるには
袋物製造工になるためには、学歴も特別な資格も必要ではありません。
入職後は、始めは熟練を必要としない作業に従事し、上司や先輩からマンツーマンの指導を受け、材料や加工方法などについての知識を身につけていくのが一般的である。
縫製作業においては、布の場合は2~3年、皮革の場合は5~7年ほどで一人前のレベルになる。
適性としては、デザインやスケッチなどから実物を想像する空間判断力、色や柄も含めた美的センスや感性などが備わっているとよいでしょう。
高校生の方:
袋物製造工を目指す大学や専門学校を探す
社会人やフリーターの方:
袋物製造工に必要な資格・講座を探す
関連記事
-
-
建設機械オペレーター (ケンセツキカイオペレーター)
建設機械の運転環境は著しい改良が進み、操作方法も簡単に 建設機械オペレーターの主な仕事内容
-
-
タイル工・レンガ工 (タイルレンガコウ)
中規模から小規模の会社が多く、自営業も多い タイル工・レンガ工の主な仕事内容 タ
-
-
絵本作家 (エホンサッカ)
夢とおとぎの世界を提供する 絵本作家の主な仕事内容 絵本作家にも絵だけを描く人、スト
-
-
WEBディレクター (ウェブディレクター)
ホームページ制作スタッフをとりまとめる WEBディレクターの主な仕事内容 どんなホー
-
-
童話作家 (ドウワサッカ)
こどものための物語を創作 童話作家の主な仕事内容 伝えたいテーマやアイデアをもとに、
-
-
音響スタッフ (オンキョウスタッフ)
効果音を制作したり、音声・音響を調節する 音響スタッフの主な仕事内容 舞台や映画、テ
-
-
建築積算技術者 (ケンチクセキサンギジュツシャ)
建築物の施工に先立ち工事費を算出する仕事 建築積算技術者の主な仕事内容 積算とは見積りと
-
-
クリーニング師 (クリーニングシ)
売り手市場で資格取得も比較的容易 クリーニング師の主な仕事内容 クリーニング師とは
- PREV
- インテリアプランナー
- NEXT
- エンジン設計技術者 (エンジンセッケイギジュツシャ)