建築ブロック工 (ケンチクブロックコウ)
建築ブロック工の主な仕事内容
建築ブロック工は、設計図に基づき、所定の位置に空洞コンクリートブロックをモルタルと鉄筋を使って積み上げ、壁やへいを作ります。
コンクリートブロックは、コンクリートを運搬、積み上げしやすいようにブロック上に成形、硬化させた製品です。
作業はまず、必要な量の空洞コンクリートブロック、砂、セメント、鉄筋などを所定の場所まで運びます。
次に、ブロック積上げの所定の位置を明示する線(墨)を確認し、セメントと砂を水で適当な硬さに練り合わせてモルタルをつくり、こてやこて板を使ってコンクリート土台に塗り、高さの調整などを行います。
そして所定の長さに切断した鉄筋をベースから突出している鉄筋に継ぎ足し、ブロックを順次モルタルの上に置きながら、最下段から一段ずつ積む。
積み上げに当たっては、あらかじめ決められた割付けに従って糸の先に逆円錐形のおもりを垂らした水糸を張り、それに沿ってブロックを一つ一つ垂直になるよう順次上方に積み上げて行きます。
ブロック積みが終わるとモルタルの乾燥を待ち、ブロックを水洗いして汚れを落として仕上げます。
仕上げには、ブロックの仕上げそのものを見せる「化粧積み」と、ブロックの上にモルタル塗りなどを施す「塗下積み」があり、前者の場合には目地をモルタルで美しく仕上げる「目地ごしらえ」という工程が加わります。
建築ブロック工になるには
ブロック工になるためには、特別の能力、経験などは必要ありません。
学歴も義務教育を終了していればいいわけです。健康で、精神的に集中できて、どちらかといえば我慢強い人に向いているでしょう。
ほとんどが手仕事であるため、こまかく神経を配る必要があり、またある程度の重量物を連続して持ち運びできる体力も要求されます。
ブロック工としてベテランになるための一般的なコースは、中学または高校卒業後すぐにブロック工事会社に就職し、見習いの仕事から始めて実地に技術を習得していくことですが、公共職業訓練校で養成訓練を受けるのは、一人前になるための早道といえます。
若くしてよい技能を身に付けた人は早くから独立が可能な仕事で、この仕事を始めてから3年くらいで独立する人もかなりいます
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