林業技士 (リンギョウギシ)
林業技士の主な仕事内容
林業技士の仕事は、日本の国土の大部分を占める山林において、森林施業計画の作成や、造林などの事業にかかわる計画書の作成および実行、林道の調査・設計、施工管理が林業技術者の主な仕事となります。自然を相手にした仕事のため、森林への深い知識と理解、自然と人間との共存共栄を尊重できる広い心が必要です。
まず、林業に関する専門知識や技術を活用し、現地調査を行って測量や標本の採取をしてデータを集める。
その上で、森林の管理・経営についての具体的な計画や方法を練り、プランとしてまとめる。
計画の実施に当たっては、作業現場に出かけていき、林業作業者などへの監督・指導や、森林所有者などへの普及指導等を行うとともに、担当区域の森林を巡回して生育状況や異常の有無を点検し、森林資源の維持・管理にあたる。
技術者といっても、ただ単に開発を行うだけでは自然環境の破壊につながりかねません。天然資源である森林の育成に配慮する姿勢が求められます。
林業技士になるには
社団法人・日本森林技術協会が実施する林業技士制度で、資格の認定を受ける必要があります。受験資格を得るには、大学・短大・高校等で林業に関する知識を習得し、大卒で7以上年、短大卒で10年以上、高卒で14年以上の実務経験を積む必要があります。
仕事は様々な専門分野に渡っているため、その専門によって必要とされる知識も異なり、植物、特に樹木や森林植物生態学、病理、菌類(きのこ)、昆虫、土壌などの生物関係学、治山・治水・林道などの土木工学、あるいは伐採・搬出などの機械工学、林業経営や木材流通などの経営・経済学、木材工学、木材化学など広範に渡る。
関連資格としては、技術士(文部科学省)、測量士(国土交通省)、林業普及指導員(農林水産省)、林業架線作業主任者(厚生労働省)、林業技士・森林情報士(民間資格)などの認定資格がある。
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