裁判所事務官(サイバンショジムカン)
裁判所事務官の主な仕事内容
裁判所事務官は、各裁判所(最高裁判所、高等裁判所、地方裁判所、家庭裁判所、簡易裁判所)の裁判部門か司法行政部門のどちらかに所属する裁判所職員です。裁判部門配属の事務官は、裁判所書記官の補佐役として裁判に係わる書類の作成などのさまざまな事務を行います。また、司法行政部門配属の事務官は、裁判の運営に必要な労務管理や会計などの事務を行います。
法律についての幅広い知識はもちろんですが、文章読解力や思考力、コミュニケーション能力も求められます。迅速かつ丁寧に一つひとつ作業する姿勢も大切です。
なお、裁判所事務官、裁判部門と司法行政部門で異動(3年ごと)や昇任があります。例えば裁判部門であれば、事務官として一定期間経験を積んだのち、研修所入所試験に合格後、裁判所書記官養成課程の実務修習を経て裁判所書記官になることも可能です。裁判所書記官に任官されれば、活躍の幅も広がり、給料もアップするので、あらかじめ視野に入れておくと良いでしょう。
裁判所事務官になるには
裁判所事務官には、総合職(政策の企画立案を行う)と一般職(的確な事務処理を行う)があり、事務官になるためには、裁判所が実施する裁判所職員採用試験に合格しなければなりません。
採用試験の基礎能力試験(教養試験)は、一般知能(現代文、英文、判断・数的推理など)と一般知識(社会科学、人文科学、自然科学)の科目から出題され、専門試験では、憲法と民法のほか、刑法や経済理論などがマークシート方式や論述回答する記述式で出題されるようです。
将来の安定性が高い公務員には根強い人気があり、裁判所事務官の採用試験も高い競争率が予想されるので、法律科目をメインに大学や短大・専門学校などでしっかりと学び採用試験に備えることが裁判所事務官になる第一歩になるでしょう。
関連記事
-
-
国際公務員(コクサイコウムイン)
国連などの国際機関で世界の平和と繁栄に貢献 国際公務員の主な仕事内容 国際公務員は、国際連合や
-
-
国税専門官 (コクゼイセンモンカン)
納税を厳しくチェックする取り締まり役 国税専門官の主な仕事内容 国税を専門に扱う国税
-
-
国家公務員Ⅲ種 (コッカコウムインサンシュ)
各省庁の初級職員 国家公務員Ⅲ種の主な仕事内容 各省庁の初級職員として採用される資格
-
-
翻訳家 (ホンヤクカ)
実際の需要は匿名の産業翻訳が圧倒的 翻訳家の主な仕事内容 日本は翻訳文化の国といわれ
-
-
環境アセスメント調査員 (カンキョウアセスメントチョウサイン)
地域開発が自然に与える影響を事前に調査する 環境アセスメント調査員の主な仕事内容 道
-
-
行政書士 (ギョウセイショシ)
市民の身近な行政分野のスペシャリスト 行政書士の主な仕事内容 行政書士は「役所と市民
-
-
小学校教員 (ショウガッコウキョウイン)
全教科オールラウンドに教える小学校の先生 小学校教員の主な仕事内容 公立、私立の小学
-
-
大使館スタッフ (タイシカンスタッフ)
在日大使館で働く国際交流の窓口役 大使館スタッフの主な仕事内容 諸外国が日本に置く大使館
-
-
職業訓練指導員(ショクギョウクンレンシドウイン)
未来を切り開く人を育成する 職業訓練指導員の主な仕事内容 テクノインストラクターという愛称で呼
-
-
刑務官 (ケイムカン)
刑務所、少年刑務所、拘置所に勤務する公務員 刑務官の主な仕事内容 刑務所、少年刑務所、
- PREV
- 救急隊員(キュウキュウタイイン)
- NEXT
- 国際公務員(コクサイコウムイン)