入国警備官 (ニュウコクケイビカン)
入国警備官の主な仕事内容
入国警備官の仕事は、正式な手続きを経ないで日本に入国してきた不法滞在外国人に関するさまざまな業務を行うのが仕事です。
国際交流が活発化する中で、日々世界各国から多くの外国人が日本を訪れています。その中には観光などを装って入国し、犯罪に走ったり不法就労を行う外国人も少なくありません。
入国警備官は、これら法律に違反する外国人を摘発し、日本の安全と国民生活を守り社会秩序を維持するという使命を担っている。
不法入国、不法残留している外国人の違反事件を調査したり、収容令書や退去強制令書を受けた外国人を摘発し、収容・護送・送還などにあたります。入国者収容所の警備や、収容者の処遇も任務となります。
入国警備官には、警守、警守長、警備士補、警備士、警備士長、警備長、警備監の7つの階級があり、努力次第で上位の階級に昇進することができます。
入国警備官になるには
1次試験、2次試験からなる採用試験を受験し、合格すること。受験資格は試験実施年度の4月1日現在、17歳以上23歳未満の日本国籍の男女。1次試験は一般的な知識・知能を測る筆記試験と作文で、2次試験で人物試験(個別面接)、身体検査・身体測定・体力検査が行われる。身体基準に該当しないと合格できない。
常に外国人と接する職業であるため、必要な法律知識と優れた語学力のほか、高い品性と豊かな国際感覚が求められ、また、国の安全と国民生活を守るという強い正義感、強固な意志、機敏な行動力も必要でしょう。
必要な能力を身につけるために様々な研修が用意されています。
採用後は地方入国管理官署で若干期間勤務した後、研修施設において「初任科研修」を受けます。この研修は全寮制で約4ヶ月間にわたり、業務に必要な基礎的な法律知識や、外国語、武道訓練・逮捕術・けん銃操作訓練などが行われます。
採用後、4年以上の職員を対象として実施される「中等科研修」では、より高度な法律知識の習得や実務の習熟を図るための講義・実習が行われます。
この他、「語学委託研修」として、語学学校の専門課程で英語、朝鮮語、中国語などを学ぶ「長期委託研修」(3ヵ月程度)や、勤務終了後に語学学校に通学する「在勤地研修」などがあります。
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